【新唐人2015年04月07日】中国での臓器移植の話題がますます注目を浴びています。事情を知る人や実際に関わった人が次々と、臓器狩りの闇を暴露し始めたからです。最近、生きている受刑者からの臓器摘出に関わったことがある人物が、その衝撃的な事実を明かしました。
この人物は仮名でジョージさんと言います。ジョージさんは1990年代、大学の医学部を卒業したあと、遼寧省瀋陽(しんよう)陸軍病院で実習をしていました。将来は立派な医者になって、病に苦しむ人々を救いたいという夢を抱いていましたが、軍からの1本の電話が、その夢を壊し、ジョージさんの医者に対する認識も180度、変わりました。
遼寧省瀋陽陸軍病院・元実習生 ジョージさん
「当時 瀋陽陸軍病院の泌尿外科で実習していました。突然 瀋陽軍区から電話で、軍事命令が下されました。至急 車に乗れと。主任は行く人を指名し、誰にも言うなと釘を刺しました。特別に改装されたワゴン車があり、前に警備の車、後ろに護送車と数台の車で出発しました」
車は高速道路を走りましたが、一体どこに向かうのか、ジョージさんや他の医療関係者にはまったく分かりませんでした。ただ車から外はまったく見えず、助手席には実弾入りの銃を持った兵士が乗っていたほか、車はサイレンを鳴らす軍の車に挟まれていたので、この任務は尋常ではないとジョージさんは気づきました。
遼寧省瀋陽陸軍病院・元実習生 ジョージさん
「停車後に大連に近い軍隊の刑務所だと気づきました。その夜はそこに泊まり、朝 起きると、看護師と軍人が刑務所へ行き採血をしました。血液型を確かめるためです。軍人4人が受刑者1人を拘束し、彼を後ろ手にして、手錠をかけました。その軍人によると、彼は非常に健康な18歳未満の少年でした」
この時ようやくジョージさんは、この任務が生きている受刑者から臓器を奪うことだと気づきました。
遼寧省瀋陽陸軍病院・元実習生 ジョージさん
「4人の男の医者が受刑者の足を踏みつけました。この時 彼ののどは血だらけでした。銃で撃たれたようでしたが、まだ体温があるのを感じました。私の向かいの医者はメスで胸骨の下から、真っすぐへそまで切りました。すぐに腹腔を開くと、内臓や血、大腸が一気に出てきました」
続いて、医者は腎臓を2つとも取り出すと言いました。ジョージさんは実習生だったので、動脈と静脈、尿管を切るのみでしたが、それでもそのあとの光景に驚愕しました。
遼寧省瀋陽陸軍病院・元実習生 ジョージさん
「腹が切られた時、受刑者の足は痙攣していました。のどがダメになっていたので、声は出ませんが…臓器は保温ケースに入れられました。この時、私の頭は真っ白になりました。あまりにも恐ろしく、ショックのあまり動けなくなり、手も震えていました。『早く動脈と静脈を切れ』という医者の指示しか聞こえません。腎臓はすでに医者の手の中にありました。メスを入れると血が噴出しました。血はまだ流動していたのです」
しかし、さらにもっとショッキングな光景がジョージさんを待ち受けていました。
遼寧省瀋陽陸軍病院・元実習生 ジョージさん
「向かいの医者から眼球を取り出せと言われました。彼の目を見ると、恐怖の目で私を見つめていました。私には無理だと思いました。すると向かいの医者は手で彼の頭を押さえ、止血鉗子でまぶたをひっくり返すと、眼球をえぐり出しました。私は虚脱状態でした」
臓器を摘出すると、軍の車数台がすぐにジョージさんたちの乗った車を病院に護送しました。臓器はただちに手術室に送られましたが、手術台の周りにはすでに、別の医者数人が臓器移植をするために待機していました。
遼寧省瀋陽陸軍病院・元実習生 ジョージさん
「軍にはすでに臓器狩りのシステムがあります。臓器は病院ではなく、別の所で奪われているので、外の者に発見されにくいのです。軍隊が軍事行動として行っているからです」
その後しばらくの間、日夜を問わず、ジョージさんの目の前には、あの日生きている受刑者から臓器を奪った血なまぐさい光景と恐怖に満ちた18歳の少年のまなざしが浮かんでいました。その後、ジョージさんは瀋陽陸軍病院を離れましたが、中共に口封じされることをずっと恐れてきました。極度の衝撃と恐怖で、心が壊れそうになったと言います。あれから長い歳月が過ぎましたが、罪深さと不安から解放されたことはありません。そこでこれ以上、臓器狩りの悲劇を生まないために、すべてを告白する決意をしたそうです。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/04/02/a1188350.html(中国語)
(翻訳/河合 ナレーター/村上 映像編集/李)